【旧キット/B.M.C/ガンダム】ベストメカコレクション 1/1200 量産型ムサイのレビュー【1980年/8月】

【機体概要】ムサイ

登場作品:TVアニメ「機動戦士ガンダム」

ジオン軍の宇宙用軽巡洋艦。本体に4機、本体前方下部に格納されているコムサイに2機MSを格納可能。MSの運搬能力に優れる。
主にMSの運搬に重きが置かれているせいか、砲撃とミサイルの運用に関しての考慮が低く、共に前方にしか発射出来ないため攻撃方向の死角が多い。
固有名を持つムサイもいくつか存在し、シャア・アズナブルが駆るブリッジをオリジナル形状にカスタマイズした「ファルメル」、マ・クベが指揮を執る「バロメル」などが代表例。


①ベストメカコレクション 1/1200 量産型ムサイの全付属品

外箱・パッケージアート

1 パッケージアート

パッケージアート(正面)
他の戦艦と共に宇宙を航行するムサイ。深い紫色と、散りばめられた星屑が美しいです。
左下のさりげない地球と、下段の砲台で発射されているメガ粒子砲がいい味出してます。

 

2 パッケージ左右面
パッケージ左面・右面
パッケージアートの左右は、左右共通のデザインです。

ブランド名や機体番号、スケールが一目で把握出来るようになっています。
3 パッケージ天面
パッケージ天面
ムサイの説明とカスタマイズ機のシャア専用ムサイが載っています。
4 パッケージ底面
パッケージ底面
塗装の参考例やどんな出来上がりになるか想像がつくように、塗装済みの状態で写真が載っています。
第1話から登場したザク、ガンダムの永遠のライバル・シャア専用ザク、ガンダムと共に戦うホワイトベースではなく、まさかのムサイが3作目!
しかもシャアが搭乗するファルメルではなく、ただの量産型のムサイ
発売ラインナップの方向性がカオスすぎます。80年代の子供は量産型の戦艦が好きな違いが分かる子供だった……!?

組立説明書

MG/PGの冊子、SD/HGの折り畳みリーフレット形式の組立説明書とは違い、1枚のリーフレットに塗装図と組み立て説明図が両面印刷されています。

 

6 塗装図

塗装図のアップ。「B.M.C 1/144 ガンダム」と違いランナーに直接塗装した写真はありませんが、その分塗装図全体が大きく載っています。
艦船なので色味が少なくシブい配色のムサイは、8割ほどが成形色の緑色でカバー可能!

全ランナー2枚

7 全ランナー

全ランナーは2枚です。
戦艦のキットなので、人型で四肢や胴体部のために細かい分割が必要になるMSよりもパーツ数が少ないです。
気軽にサクッっと組めるパーツ数です。

 

8 ランナータグ

ランナータグです。ランナー数が少ないので「A「B」といった英字でランナーを細かく分ける必要が無く、戦艦名だけが書かれています。
MSではなく戦艦で1/1200という変則的なスケールのためか、スケールが書かれていません。
2つ目のランナーの戦艦名が書かれていそうなスペースは空白でした。不思議です……!

本体と付属品

9 本体と付属品

  1. 1/1200 ムサイ本体
  2. 台座 1個

本体に加え、オリジナルデザインの台座が付属。
宇宙用の巡洋艦なので宙に浮いた状態で飾れるのは、気が利いていてナイスです!

②実際に組み立てて作ってみる

パーツ数が少ないのでサクサク進む

10 組立説明書の裏

MSと違ってボディと武装の細かい分割や、作中再現のためのギミックがないので、
パーツ数が少ない
難しい作り方の工程なし
非常にサクサク制作が進みました。

大きな本体部分に細かいパーツをくっつけていく作り方だったのでパーツを探す手間も少なかったです。

シブい戦艦でよければ、「忙しいけどガンプラを作りたい人」「初心者で難しい作り方は出来ないけどガンプラを作りたい人」に非常にオススメです!

③ベストメカコレクション 1/1200 量産型ムサイの造形

11 上

全長は約16cmです。4桁突入の1/1200スケールなので、小さめでしおらしいサイズとなっています。

12 右横

右横。流線形とやわらかい印象を与える丸みのあるフォルムで、戦艦というより独創的な船といった風貌です。
中央の3段構えのメガ粒子砲とシブいオリーブ色の配色が戦艦であることを思い出させます。

 

全体的な形から、砲門の造形や後部左右の核融合炉、コムサイに至るまで各所が作中のTVアニメの設定にとても近い造形です。

13 左右

mm単位の繊細な凹凸、段差もカッチリと造形。ロケットを思わせるような、先端へ向かうにつれ緩やかに細くなるデザイン。

後ろ

14 後ろ

細かいモールドまでキッチリ造形。正円の補給口がアクセントになっています。

④ベストメカコレクション 1/1200 量産型ムサイの色分け

15 色分け

艦船で色味が少ないので、8割ほどが成形色の緑色でカバー可能!

オレンジ
ミディアムブルー
コバルトブルー
この3色を細部にちょちょっと塗るだけで作中の色再現は完璧です!

16 色分け2

適度に部品が小分けされているので、塗り分けもしやすいキットです。

塗る箇所が少なく塗りやすい分割、塗装初心者に嬉しい条件が揃っています。

⑤ベストメカコレクション 1/1200 量産型ムサイの可動範囲

可動箇所はありません。
戦艦でもハッチの扉や砲門が可動するキットがあるので、12月発売の「1/1200 ホワイトベース」まではおあずけです。

⑥コムサイと台座

コムサイ


コムサイの前と後。ムサイ本体に格納する時に翼が格納場所にぶつかって、接着剤が乾ききっていないと斜めになったりします。
1日ほど触らずに放置して、接着剤が乾ききるのを待ってから格納するのが無難です。


コムサイの横。かなり狭いモールドもクッキリです。

19 コムサイ裏

コムサイの裏。設定どおりの情報量の少なさです。

20 コムサイ格納

ムサイ本体の裏側に上下さかさまで格納します。昔のキットですが、引っ掛かりなどは無くスムーズに取り出しが出来ます。

台座

21 台座

オリジナルデザインの台座。四角い凹凸や砲台のような接続部分がムサイの雰囲気によく合っています。床にべったりつけずに、格好よく宙に浮かせて飾れます。

 

22 台座の取り付け
ムサイ本体裏にある四角い穴に台座の四角い接続部をはめ込み、奥にスライドして取り付けます。

 

23 台座の解説
シンプルな構造ながら、しっかりホールドしてくれて、さかさまにしてもグラつきや外れることがありません。

⑦いろんな角度から

24 細部とか1
ブリッジ前面。ブリッジとは指令室のことです。多少ボヤけた造形ですが、窓の四角いディテールが彫り込まれています。

25 細部とか2
3段構えの「連装メガ粒子砲」。横の段差、根元・砲口の厚みまできちんと仕上がっています。

上部の5つの段々は「Cクラス小型ミサイルランチャー
下部の深い彫り込みは「145型大型ミサイルランチャー」がある場所です。

25 細部とか3

排熱ダクト。中が直線ではない斜めの段々で出来ていて、さりげなく格好いいです。
気をつけてはめ合わせても縦ラインが少し噛み合いません。小さい部分が続くのでここの合わせ目を消すのは根気が要りそうです。

26 細部とか4

裏側にもきちんとモールドが入っています。

27 細部とか5

28 細部とか6

29 細部とか7

どの角度から見ても作中と同じ形で良いですね!
戦艦とは思えない、滑らかなフォルムと先に向かって細くなる流線形が魅力です。

⑧ベストメカコレクション 1/1200 量産型ムサイの総評

30 最後
下から見上げると、巨大感と迫力が出て格好いい。

 

40年前の世界で最初の艦船のガンプラです!

作中の造形に非常に近い
ディテールが80年代のキットながら細かく入っている
コムサイが取り外し可能
台座付きで宙に浮かせて飾れる

少し塗装すれば色分けが完璧に再現出来る
パーツ分割が細かいので塗りやすい
塗装範囲が狭ければ筆塗りでも綺麗に塗れるので、塗装を始めてみたい人に向いているキットです。
可動が無い分難しい工程や失敗しやすい危険な箇所がないので、ガンプラ初心者にもかなり向いています

金型の損耗のせいかバリが多い
噛み合わずに隙間が出る
合わせ目が多い
合わせ目が噛み合わずに段差が出る
と綺麗にしたいなら改修箇所がありますが、だからこそ基本的な改修技術が学べます

 

組み立てやすく失敗しづらい、塗装の範囲が少なく塗装しやすい基本的な改修が一通り出来る
三拍子揃っているので、中級を目指したい初心者にかなり向いています!

マイナーチェンジ版のシャア専用ムサイを除くと、次のムサイのガンプラは「EXモデル 1/1700 ムサイ級軽巡洋艦」(2014年/12月)なので貴重なムサイのガンプラです。
作中のイメージにピッタリなので、宇宙を航行する姿に惹かれた人は買って損はありません!